健康診断が私たちを不幸にする!これは本当だ!

文芸春秋の「健康診断が私たちを不幸にする」というのは本当だと思いました。
論客は近藤誠医師です。
健康診断で生活習慣そのものを見直すんだったら必要です。ところが、健康診断で一方的に薬を処方される事例があまりにも多いです。薬で一時的に症状がよくなったとしても病気そのものを治すことはできません。むしろ長期的に使用し続けると問題が多いです。
近藤医師はまた、「がんは原則として治療せず放置した方がいい」と最初に告発し、世間の注目を浴びました。
医学会からは批判が殺到し、「危険な宗教」とまで罵倒されました。
でも、現代医学への警鐘を鳴らしたという点では、多大な功績と言っても過言ではないと思います。
Contents
健康診断のどこが悪いか?
私は今まで、健康診断は健康のために必要不可欠だと信じていたのですが・・・・。
ただ、近藤医師も健康診断そのものが悪いと言ってはいないようです。検診結果を受けて医師があれこれ指示をし、薬を処方すると命を縮めるという事らしいです。
健康診断の数値結果は、自分の体が必要とした結果です。
その必要とした結果に対して、無理やり薬で下げようというところに問題があるのです。
例えば血圧が高い場合は血圧を高くしないといけない原因があります。原因をそのままにして、単に薬で血圧を下げたら体の反応を潰すことになります。
現代の西洋医学は対症療法なのです。
原因不明のままただ薬を出したら問題が出ないわけはないです。
フィンランドの比較試験
実際、フィンランドの医療介入を調べる比較試験では、試験開始後15年間の総死亡率は、介入群が放置群を46%も上回ったというのです。
40歳~55歳の元気な男性管理職に検診を実施し、総コレステロール値が270以上、中性脂肪が150以上、上の血圧が160~200、下の血圧が95~115などの検査高値を示した1200人を選出。
次に彼らを2グループに分け、片方は、本人の自由にさせておく「放置群」。他方は、医者が直接アドボイスする「介入群」。
後者では、医者が食事や運動量などを指示して定期的に診察をし、検査値が改善しなければ降圧剤やコレステロール低下薬などの薬を処方。
なぜ、こういう結果になるのでしょうか?
医者の指示に従って食事や運動を行い、定期的な診察結果に基づき、薬を処方してもらった方が長生きしそうですが・・・。
薬の副作用が問題
考えられるのは薬の副作用です。
実際、降圧剤の副作用で脳梗塞になる人が増えています。
薬で血圧を急に下げると、脳に行く血液量が減り、血流がゆるやかになって血がかたまってしまうことがあるのです。
コレステロールにも同様の問題があります。
薬で総コレステロール値を180未満に下げると、がん、心筋梗塞などが増え、総死亡率が跳ね上がるのです。
加えて日本では、開業医でも大病院でも、患者1人に5種類以上が処方されることがザラで、10種類以上も珍しくありません。
薬を多種類飲んでいると、体調不良になってボケてきたり、フラフラして転倒して寝たきりになりやすいのです。