40代以上の徹夜や深夜勤務はできたら避けたい!

40代以上の徹夜や深夜勤務はできたら避けたいです。
何故かと言いますと、想像以上に体に大きな影響を与えるからです。
命を縮めるからです。
白血球の13%、リンパ球の9%を12時間で破壊するので、徹夜は30代までが限度です。
体を壊してしまったら元も子もないです。
仕事によっては転職も考えるべきです。
Contents
避けた方が方がいい40代以上の徹夜
歳を重ねるごとに、免疫機能は崩れていきます。
それで、特に40代以上の徹夜は避けた方がいいです。
ところが、40代以上の男性ほど徹夜をしている実態があります。
女性が社会進出しているとは言え、まだまだ要職に就くのは40代以上の男性が多いのかもしれません。
徹夜や深夜勤務をすると
世界的免疫学者安保徹氏(2016年ご逝去)によって、徹夜をすると白血球中の顆粒球は増加し、リンパ球は減少することが明らかにされています。
深夜勤務に就く前と勤務後の血液を採取して顆粒球(細菌感染に対する免疫を担う白血球の一種)とリンパ球(同じく白血球の一種で免疫機能を担当する血液細胞)の比率を調べたところ、深夜勤務前は白血球数7100個だったのが、勤務後には6200に減少していました。その白血球中の顆粒球は49.6%が59.0%に増加し、リンパ球は46.7%から37.5%に減少していました。
安保徹
1947年、青森県生まれ。医学博士。新潟大学大学院医歯学総合研究課、免疫学・医動物学分野教授。72年東北大学医学部卒業。米国アラバマ大学留学中の80年「ヒトNK細胞抗原CD57に対するモノクローナル抗体」を作製。89年「胸腺外分化T細胞」を発見し、96年に「白血球の自律神経支配のメカニズム」を解明するなど数々の発見で世界を驚かせる。世界的免疫学者
なぜ徹夜の影響によって顆粒球が増加し、リンパ球が増加するといけないのか?
それは徹夜のストレスによって、自律神経のバランスが崩れているからです。
血液検査で顆粒球が増えているということは、自律神経のバランスが交感神経優位になっていることを示します。
交感神経優位になると、血管が収縮して血流が悪くなり、胃や腸等の消化器の働きが悪くなります。
逆にリンパ球が多い場合は、副交感神経が優位になっているといえます。
副交感神経が優位になると、血管が拡張して血流が良くなり、消化器の働きが良くなります。
たった一晩の徹夜だけで
下の写真のサイトでは、「たった一晩の徹夜だけ」で遺伝子にダメージと書いてあります。

出典:suzie-news.jp
安保先生の顆粒球が約10%も増え、リンパ球が10%も減少したというのは驚愕すべき事実です。
なぜなら、年齢換算すると「たった一晩の徹夜だけ」で10歳も歳をとったということになるからです。
ということは、このような状態が続くと、大きな病気になる可能性があるということです。
徹夜で過労死や肥満の原因に!

出典:www.icare.jpn.com
広告大手、電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24)が、過労自殺だったことがわかり、社会的にも大きな衝撃を与えました。
まつりさんの場合は、残業時間が大幅に増えたのが原因とされていますが、徹夜が続くと事態はもっと深刻です。
東北労災病院高血圧内科の宗像正徳部長は次のように語っています。
徹夜をするとホルモン分泌のリズムが変わり、交感神経が上がった状態で生活することになります。そうなると、特に高血圧の人はより血圧が上がって、徹夜の翌日に脳卒中で倒れたりする。これは過労死につながるパターンなので気をつけて欲しい。
睡眠不足は肥満になりやすい!
人生3分の1は睡眠です。
望ましい睡眠は7時間半から8時間だといわれています。
平均睡眠時間が4時間以下の人は,4時間以上の人よりも肥満が2.8倍という研究結果もあります。
睡眠不足でなぜ肥満になるのかといいますと、睡眠不足だと食欲を抑えるホルモンが減って、食欲をわかすホルモンが増えるからです。
アメリカ・スタンフォード大学の研究でもそのことが明らかにされています。
食欲をわかせるホルモン「グレリン」は、睡眠時間が短い人ほど増えるのです。
8時間睡眠の人は、4.5時間睡眠の人に比べ1.3倍も多くなったというのです。
一方、食欲を抑えるホルモン「レプチン」は、睡眠時間が短い人ほど減るのです。
9時間睡眠に比べ6時間の人は、1.3倍も少なかったというのです。
つまり、睡眠不足になると食欲が増し食べ過ぎるので、肥満になるというワケです。
確かに眠らないでいつまでも起きていると、ついつい夜食の回数が増えたり、キャンディーやクッキー、チップスやナッツなど食べ過ぎてしまいます。
また、徹夜をすると、夜食を摂ることも多いです。
普通、昼間は活発に動くので食べたものを分解して代謝しょうという働きが体内にありますが、夜は身体を休めるようになっています。
それで、食べたものを贅肉にする動きが強く出て太りやすいのです。
じわじわと糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームにつながり悪化していく可能性があります。
どうしたらいいか?

出典:kango4job.com
ではどうしたらいいのか?
前述の元安保新潟大学名誉教授は、次のように語っています。
20~30代の人が月に1,2回程度徹夜をする分には大丈夫ですが、加齢とともに身体に堪えるようになってきます。40代以上は避けたい。徹夜で受けたダメージを食事など、他のもので補うのは難しい。
徹夜をする職業は多いです。
タクシーや長距離トラックの運転士、コンビニやファストフードの店員等々・・・。
でも、身体を壊したら元も子もないです。
徹夜のダメージを最小にする方法
できるサラリーマンなら、徹夜の体に与えるダメージをよく知っています。
でも、体に悪いとわかっていても、どうしても徹夜をしないといけない場合があります。
そういった場合は、翌日の午前中の仕事を単純なものに変更し、昼休みは仮眠をとることが大切です。
徹夜をするとお酒で酔った時と同じ状態になるので、仕事もあまり捗りません。
帰宅後はすぐに、就寝するようにしましょう。
その1本が寿命を縮める!?
長時間労働や徹夜が続き疲れると、ついつい人は栄養ドリンクに手が伸びてしまいます。
ところが、その1本が寿命を縮めるというのです。
安保先生のお勧め
安保先生は「疲れない体をつくる免疫力」という本の中で、次のように語っておられます。
病気にならないために――
今日から気楽に始める「体質改善」!
たとえば、「なるべく日光をよく浴びる」「1時間に1回、大きく伸びをする」「1日に3回、爪をもんでみる」「お風呂にゆったりと浸かってみる」などなど、ちょっとした工夫で、みるみる体が元気に! しかも、免疫力が高まるから、疲れない、病気にならない!
転職するなら好きで選ぼう
深夜勤務以外にも、転職をなるべく早めに決意した方がいい時はあります。
”なんとなく今の仕事に気分が乗らない”
”今の仕事に苦痛や不快感を感じる”
こういう時は体がストップサインを出しているのです。
心はあなたに必要なものを正確に知っています。
もし「好き」「快感」「ワクワク」を感じるような仕事が見つかれば、早めに転職すべきです。
それは体や心がゴーサインを出しているからです。
必ずあなたの人生の転機になります。
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