コロナに加えついにインフルエンザも流行シーズンに!

厚生労働省は8日、全国的にインフルエンザが流行シーズンに入ったと発表しました。
3日までの1週間で、全国約5000の定点医療機関から報告された患者数は1機関当たり1.04人となり、流行入りの目安である「1人」を例年より早く上回りました。
都道府県別では、沖縄が最多で10.64人、次いで静岡が2.09人、千葉が2.00人、大分が1.66人、福井が1.62人となっています。
インフルエンザは新型コロナウイルスの感染拡大後、大きな流行がなく、2022年末に3年ぶりに全国的な流行期に入りました。その後、今年5月まで続きました。
Contents
コロナウイルスの感染症リスクも依然として存在
2023年5月、新型コロナウイルス感染症が感染法上の5類に移行してからしばらく経ちました。
街中ではマスクを着用する人が減ったものの、ウイルス感染症のリスクは依然として存在しています。
東京大学医科学研究所付属病院の四柳宏教授は、「2025年以降も感染は続き、流行を繰り返すだろう」と指摘し、予防策としてワクチン接種の重要性を強調しています。
オミクロン株の一種であるKP.3が現在の主流で、その強い感染力が特徴です。
四柳教授によれば、多くの患者が「どこで感染したのか分からない」と話す状況です。
新型コロナウイルスの潜伏期間は1~7日間で、発症すると喉の痛みや頭痛、発熱などの症状が現れます。
高齢者は特に重症化リスクが高く、四柳教授は「加齢は最も大きなリスク要因」と述べています。
高齢者以外にも、高血圧症や糖尿病などの基礎疾患を持つ人や妊娠後期の女性も注意が必要です。
感染症が治った後も、疲労感や味覚障害などの後遺症が報告されています。WHOはこれを「罹患後症状」と定義しています。
法律に基づく予防接種が2024年10月から定期接種として開始され、65歳以上の高齢者や特定の障害を持つ人が対象です。
ファイザーやモデルナなどの5社のワクチンが使用され、メッセンジャーRNAワクチンや組み替えたんぱくワクチンが含まれます。
四柳教授は、ワクチンの有効性や副反応を考慮し、ケースバイケースでの選択が重要だと述べています。
定期接種の対象外の人も任意接種が可能ですが、全額自己負担です。
特に同居家族に高齢者や基礎疾患を持つ人がいる場合は、感染を防ぐために接種を考慮することが推奨されます。