急に寒くなったら入浴事故に注意!
Contents
自律神経の果たす役割
「自律神経」は、血流の調整に大きな役割を果たしています。
通常、昼間に活動しているときは、そのうちの交感神経が働いて、緊張状態にあります。その際には、血管が収縮して血圧が高めになります。
逆に、夜になって活動が終わり、リラックスしたときには副交換神経が働いて、血管が広がり血圧は下がる傾向にあります。
高血圧の人、あるいは高血圧予備軍の人は、夜の時間帯にいかにリラックスするかが、血圧を上昇させないポイントの一つとなるのです。
夜にリラックスを得るうえで、最も役立つのは、なんといっても入浴です。
血圧が急激に変化することに注意しながら・・・・ゆったりと浴槽につかれば、リラックスして副交感神経が優位になり、血流がアップします。
そして副交感神経が優位のままの状態を保ちながら、心地よい睡眠になれば、高血圧によい影響をもたらします。
とくに高齢者は寒波には要注意
急に寒さがくると、血管が収縮して血液の流れを速めて、体温の上昇を促します。
急激に血管が縮じむと血圧や脈拍が上がり、血管や心臓に負担をかけやすいです。
特に高齢者の場合は、細心の注意が必要です。
高齢者の場合、加齢により血管が硬くなっています。
60歳代の約60%以上、70歳以上の約70%以上が高血圧にかかっているとされており、受診率も他の病気を抜いて第1位です。寒波がくると狭心症・心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こします。それが、死につながる場合が多いのです。
とにかくおかしいいなと思ったら早めの対応が必要です。
脳梗塞の場合、手足に力が入らない、めまいがする、ろれつが回らないなどの症状があらわれます。
狭心症・心筋梗塞は、どちらも胸の痛みを伴います。
狭心症は胸がしめつけられるような痛みですが、心筋梗塞は強烈な痛みを伴います。
いずれにしても症状が収まったからといってそのままにしておくと危険です。