血圧測定での異常は命に直結している!

高血圧患者は、全国に約4000万人いると言われていますが、自覚症状があまりないため、治療に専念している人はほんのわずかです。
しかも治療に専念している人でもその大半は、薬に頼っているのが現実で、高血圧に関する事実さえ知らない人が多いです。
でも、血圧測定はとても重要です。
体の変化が一番最初に現れるのが血圧で、その異常は命に直結しています。
健康管理をする上で血圧測定は欠かせないです。
1日の血圧の変動パターン
1日の血圧の変動には一つのパターンがあります。
それで、この変動パターンが正常な人と比べて違う場合は特に注意が必要です。
正常血圧では一般的に昼は高く、夜になると1~2割低くなります。
これを日内リズムといい、正常血圧の人はこれを繰り返しています。
ところが、夜になっても血圧が下がらない(夜間非降圧型)、あるいは逆に夜に上がってしまう(夜間昇圧型)人がいます。
また起床に伴ってだれでも血圧は上昇します。
7割くらいの人は1日のうちで起床後1時間以内の血圧が最も高くなります。
しかし、異常に高くなる(早朝高血圧)、あるいは夜間からの上昇幅が大きい(モーニングサージ)人がいます。
職場では血圧が高いけれどクリニックで測ると低くなる(仮面高血圧)人もいます。
特に高血圧の人は、季節の変わり目には要注意です。
寒暖の差が10度以上あると、目に見えないストレスが蓄積され、血圧は上がりっぱなしになります。
下記のような「ピストル血圧」になったら、急激な血液の圧力で血管壁はボロボロに傷つきます。
心筋梗塞や脳出血、脳梗塞を引き起こして、突然死する可能性もあります。
夜間型
夜間に血圧が下がらない、高くなる⇒脳卒中や心筋梗塞になる危険性がある。
仮面(職場型高血圧)
昼に血圧が高くなる⇒仕事がストレスになっている人が多い。
モーニングサージ
早朝に血圧が上がる⇒脳卒中や心筋梗塞になる危険性が高い。
朝高い人は夜も高い可能性がある。多忙な男性に多い。
こんなに血圧って変動するの?
潰瘍性大腸炎の治療方法ーレミケードで1日入院を何回か経験しました。
それにしても、1日の間に何回も脈拍と血圧測定をされたのには驚きでした。
多分6~7回はされたような気がします。
そしてくるくる変る血圧の数値・・・。
血圧がこんなにも変化しているとは、思いもしませんでした。
レミケード治療の実際
レミケードという治療法は、特に結核患者には副作用が大きいらしく、治療前にツベルクリン反応を確認され、CTスキャンまでさせられました。そしてそのたび測られたのが、脈拍と血圧でした。なぜか最初は、高血圧とまではいきませんでしたが、いつもより血圧が高かったです。最高血圧がいつもは、108前後なのにその日は130以上もありました。
そしてレミケードの点滴です。レミケードは初めてということで、最初の30分は、副作用を防止するための点滴、そのたびに脈拍と血圧測定です。今度は最高血圧が106で最低血圧が66位、特に最低血圧がいつもより低く一瞬エーッと思ってしまいました。なんでそんなに血圧が急に変化するのですかと聞いたら、副作用を抑える点滴は血圧も下げるのですというのが、看護師さんの説明でした。15分ごとに脈拍と血圧測定をしながら、点滴のスピードを調整していました。
レミケード治療において1日入院が必要なワケです。