年齢別血圧の正常値一覧表、新基準値は?

人間ドック学会の「150万人メガ調査」で、血圧などの「基準値」が大きく揺らいできています。
基準値が厳しくなればなるほど、高血圧患者は増えていきます。4300万人が高血圧に相当するというデータもあり、ゾッとしてしまいます。それだけではありません。
現在の血圧の基準値が一律であることに疑問を持ったことはありませんか?素人が考えてみても、若い人と高齢者の基準値が一緒、男と女の基準値が一緒というのはどう考えてもおかしいです。
そこで、人間ドック学会の血圧の新基準値と併せて、お勧めの正常値「血圧年齢別一覧表」についても紹介してみました。

年齢別血圧の正常値一覧表、新基準値は?
Contents
血圧の年齢別正常値は?

出典:huffingtonpost.jp
血圧の場合、年齢に関係なく上が130以上、下が85以上なら「血圧が高い」と診断され、医師も薬の服用を勧めてきました。
それが、人間ドック学会の血圧の新基準値では正常値が大幅に緩和され、上は147まで、下は94までは正常値であるとされたのです。
人間ドック学会基準 | 従来の基準 | ||
血圧 | 収縮期 | 88~147mmHg | ~129mmHg |
拡張期 | 51~94mmHg | ~84mmHg |
いままでは血圧が高いと悩んでいた人も、「この血圧の正常値の基準なら、自分はセーフ」という人も多いのではと思います。
かつて、日本では「90+年齢」が高血圧の目安とされていた時もあったのです。
血圧の基準値は、正直、科学的な根拠が乏しいです。
素人が考えただけでも、血圧の正常値が一律で年齢別になっていないというのはおかしいです。
年をとればどうしても血管は固くなるので、ある程度血圧が高くないと、全身に血液を行き渡らせるのは困難になります。
血圧の数値を下げればそれでいいのか?

出典:kanshoku.org
血圧が高いと、脳卒中や心筋梗塞の大きな原因になることが知られています。
でも、降圧剤を服用して数値を下げれば、もう安心という単純なものではありません。
血圧はいろんな理由で高くなっているんです。
血圧が高くなっている理由を無視して、薬で強制的に血圧を下げれば問題が生じる可能性があります。
特に高齢者の場合は、問題が深刻です。
降圧剤を飲んで立ちくらみやめまいを起こす高齢者も多いです。
年をとればどうしても血管が固くなるので、全身に血液を行き渡らせるために、自然に血圧は高くなります。そこに、降圧剤で急に血圧を下げすぎると、心臓から遠くて上にある脳まで十分な血液がまわらなくなる可能性があります。そうなると、脳などに十分な酸素と栄養が不足して全身がだるくなったり、認知症を発症してしまったりするのです。しかも、血液の流れが悪くなって血栓を押し出す力が弱くなると、脳梗塞のリスクは急激に高まってしまいます。
ここに興味深いグラフがあります。
脳内出血が1960年頃から急激に減って、逆に脳梗塞で死亡する人は増えています。
1975年頃から両者の死亡率が逆転しているのです。
この間、降圧剤の服用者は急増していますので、考えさせられるグラフです。
降圧剤の量を減らしたら
「薬の9割はやめられる」という本の中に面白い実例が載っていました。
日本で初めて「薬をやめる科」を開設した熊本のお医者さんです。
そのお医者さんによると、何種類もの降圧剤を飲んでいる患者さんが相当数おられるとのことです。
【症例2 降圧剤5種類で頻脈に】
<患 者>39歳男性。豆腐屋さんを営む。
<来院経緯>30歳代後半から血圧が上昇したため、某総合病院の循環器科に通院。そのころの血圧は180/100程度。今度は当院で処方してほしいと来院。
<既処方薬>アムロジビンOD5mg・2錠、ニフェジビン20mg・4錠、オルメテックOD20mg・1錠、ビソプロロールフマル酸塩5mg・1錠、トリクロルメチアジド2mg・1錠、ペザフィブラートSR200mg・1錠
某総合病院で循環器部長を務める医師が出したこの処方を一目見て、私は反射的にひっくり返りました。そんな私を見て、患者さんの方がもっとびっくりしたくらいです。彼にしてみれば、「大病院の大先生の言うことだから」と、120%信用していたのでしょう。・・・・・なぜこんなことになってしまったのか?おそらく、この医師は血圧の値しか見ていなかったのでしょう。降圧剤を投与しても、なかなか血圧が下がらない。一つ足してみようか、まだ下がらない。もう一つ、もう一つと増えていったのだと思います。
そして、とりあえず、カルシウム拮抗剤を大幅に減らし、ペザフィブラートを中止したところ、たった1回の診療で、症状は大幅に改善したというのです。
頻脈は1分間に120回から78回に減り、大量投与により「130/80」にコントロールされていた血圧は原薬により逆に「118/70」に低下したのです。
極端な実例とは書いてはありましたが、正直言って唖然としてしまいました。
でも、上の事例まではいかなくても、現実には似たような実例があると考えた方がいいのかもしれません。
年齢別血圧の正常値はどう考えたらいい?
年齢を重ねるとどうしても血圧は上がってきます。
そういう意味では、血圧の基準値が一律では、病人であるか病人でないかの判断規準としては、問題があるように思います。
ところが現状では、年齢別血圧の正常値というものは正式には存在しません。
年齢別血圧の平均値しかありません。
でも、いろいろ調べていたら、「血圧の正常値 年齢別」というのがありました。
この一覧表は、自分の年齢と重ねあわせて、自分の血圧を評価する指標としてはわかりやすく、すぐれものだと思います。
参考にしてください。
正常値の割合 | 男 性 | 女 性 | ||||
正常値の 割合 | 正常値 | 高血圧の 割合 | 正常値の 割合 | 正常値 | 高血圧の 割合 | |
20代 | 85% | 124/79 | 21% | 62% | 114/71 | 5% |
40代 | 65% | 130/84 | 36% | 41% | 123/77 | 18% |
50代 | 43% | 138/85 | 44% | 31% | 133/81 | 37% |
60代 | 23% | 142/84 | 56% | 22% | 140/82 | 51% |
70代 | 19% | 146/80 | 65% | 18% | 145/79 | 61% |
健康管理の規準として活用するのが一番
年齢別血圧の正常値の規準は、あくまでも健康管理の規準として活用するのが一番だと思います。
何故なら、現在の年齢別血圧がこの基準値より下回っているからと言って安心は禁物だからです。
若いころより血圧が上がっているとすれば、それだけ血管の動脈硬化は進行し、硬くなってきて、それだけ老化が進んだということですから。
病院にかかって降圧剤を使わないとしても、血圧を下げる努力は必要です。
ちなみに私は現在、68歳ですが上の血圧はだいたい118位です。
正常値を大幅に下回っているのは、おそらく日本山人参という薬草を飲んでいるからかも知れません。
日本山人参という薬草には、動脈硬化を防ぎ血圧を下げる効果があるのです。
人間ドック学会の新基準値が採用されると?
現在の基準では、血圧は上が130以上、下が85以上で「血圧が高い」と診断されます。
高血圧症は脳卒中や心筋梗塞、高血圧性網膜炎などの眼障害、高尿酸血症といったさまざまな病気を引き起こす原因になるとされています。
そのため、健康診断で引っかかれば「病院で治療が必要」ということになり、血圧を下げるための降圧剤を処方されることになります。
降圧剤を投与されている人は多く、厚生労働省の調査によると、70歳以上では降圧剤を投与されている人は実に5割にも達する結果になっています。
しかも、降圧剤は副作用を伴う場合があります。
仮に日本ドック学会の新基準が採用されると、高血圧の”病人”は2247万人から660万人へと激減します。
人間ドック学会の新基準が臨床に適用されれば、薬の売り上げは激減し、製薬会社は大きなダメージを受け、薬にたよる多くの開業医が潰れることになります。
人間ドック学会新基準の背景

出典:B!KUMA
週刊ポストは、「病人が増えれば儲かる医師と製薬会社」と「病人が増えると損をする行政」の駆け引きの構図が浮かび上がってくると、その背景に切り込んでいます。
医学の専門家ではない私たちは医者が作った基準をもとに、「健康」なのか「病気」なのかを判断しています。
でも、その基準の根拠があいまいで、算定者の都合のいいように数字が決められていたら、それは私たちの命をもてあそぶ行為になります。
実際、大手製薬会社のノバルティスファーマのデータねつ造が発覚したり、製薬会社と日本高血圧学会幹部との黒い噂もあります。

出典:医学博士の健康情報ブログ
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