隠れ斜視は目の疲れだけでなく頭痛や肩こりといった症状も引き起こす!
Contents
隠れ斜視は見る機能に影響がない

出典:Meganeze
斜視は両眼視が困難など見る機能に影響がありますが、隠れ斜視の場合は見る機能にはほとんど影響がありません。
日本人の約2人に1人、つまりおよそ6000万人が隠れ斜視を持っていると言われています。
隠れ斜視は気づかないうちに症状が悪化し、日常生活に支障をきたすこともあります。
たとえば、間欠性斜視(斜位)と呼ばれる状態に進行することもあります。
間欠性斜視(斜位)と隠れ斜視の違い
長谷部聡教授(川崎医科大学)によると、多くの人のしつこい疲れ目の原因の可能性が隠れ斜視とのことです。
そして、目のずれの角度が大きいほど疲れ目になりやすいのだそうです。
長谷部 聡
◆川崎医科大学教授 医学博士/日本眼科学会認定眼科専門医/日本眼光学学会理事/日本弱視斜視学会理事/日本近視学会理事/日本眼科学会評議員
◆専門領域・得意分野 眼科(斜視、弱視、近視予防研究)
つまり、ほとんどの人が目のずれをを持っているが、脳がそのずれを直しているとのことです。
しかし、ずれが大きい人は脳でカバーできなくなるので、これが原因で疲れ目になるのです。
「ためしてガッテン」のテレビ番組で紹介された増田京子さん(44歳)は、”ピントがあわない” ”目薬が効かない” ”頭痛・肩こり” ”寝ても治らない”などの症状がありました。菅原茂雄さん(37歳)は、”モノがぼやける” ”目薬が効かない” ”頭痛” ”目を開けているだけでツラい” ”街で人にぶつかる”などの症状がありました。
そして、2人には「片目を隠すとラクになる」という共通点がありました。2人は、隠れ斜視が悪化して間欠性斜視になっていたのです。
間欠性斜視の場合は、目が疲れたとき二重に見えて、片目だとはっきり見えます。
一方、隠れ斜視の場合は、5m先のものを片目ずつ見ると、大きくずれるのです。
ゲストの室井佑月さんは、典型的な隠れ斜視で、特に酔った時などは、目がずれるそうです。