AGE(糖化最終生成物)が糖尿病合併症を高めていたとは?

糖尿病が合併症を引き起こすのがAGEという悪玉物質でした。

糖尿病の合併症のリスクを高める要因として、いまAGE(糖化最終生成物)が注目されているのです。

AGEは、体内でたんぱく質と糖分が結びつくことによって生じる物質で、細胞や組織に悪影響を及ぼし、糖尿病の合併症を引き起こす原因となることが明らかになっています。

 

今までは合併症のリスクを高める要因は糖質が主な原因だと私は思っていました。

確かに血糖値を高めるのは糖質です。

ところがAGEがたくさん蓄積されると、糖尿病の合併症を引き起こすのです。

神経障害や糖尿病網膜症、腎症などといった合併症は完全に回避することは難しいのです。これらの合併症は、血管の損傷によって引き起こされるため、AGEの蓄積を抑制することが重要です。

 

糖尿病患者だけでなく、予防のためにも、食生活におけるAGEの意識は不可欠です。

高血糖状態を避けることはもちろん、AGEの摂取を抑えることで、糖尿病の合併症リスクを低減させることができるでしょう。

食生活においては、AGEの少ない食材を選び、加工食品や高温調理された食品の摂取を控えることで、糖尿病の合併症予防に寄与する可能性があります。

具体的には、新鮮な野菜や果物、生の魚介類を積極的に取り入れ、加工食品や揚げ物は避けるよう心がけることが大切です。