炭水化物をゼロにすると長生き!?~論客「夏井睦医師対森田豊医師」

以前、ビートたけしのTVタックルで健康の極論「炭水化物ゼロで長寿!?」という番組がありました。
大まかにイメージすると、主食のご飯を止めて肉食生活にすると長生きできるということでしょうか?
TVタックルで紹介された夏井睦医師と森田豊医師の論点についてまとめてみました。
「炭水化物ゼロで長寿」の論客は夏井睦医師

出典:leglant.com
夏井睦医師と言えば「炭水化物が人類を滅ぼす」の著者で、傷を消毒しない、乾かさないという「湿潤療法」の創始者でもあります。
夏井睦医師が炭水化物を排除する根拠は、「炭水化物の摂り過ぎは糖分の摂り過ぎになる」ということです。
炭水化物1gが砂糖1gに相当
炭水化物1gは砂糖1gに相当するそうです。
一般的な1日の食事で計算してみたところ、妻は1日で角砂糖73個、夫は角砂糖80個を食べているのと同じという結果になりました。
これはほんと驚きですね!
正直言って、こんなに砂糖を食べていたら、やはり体に悪いし、長生きできないのではないかと思いました。
夏井睦医師によると、これでは体にいいわけがない、肥満の原因は炭水化物の摂り過ぎです。
それに炭水化物には中毒性があり、麻薬と同じで、人間には全く必要ないと主張しておられました。
それに炭水化物をゼロにすると、血糖値が上がりません。
タンパク質、炭水化物、脂質という三大栄養素の中で、血糖値を上げる食べ物は炭水化物しかないと説明していました。
森田医師の反論
上の夏井睦医師に対して、森田豊医師は炭水化物をゼロにすると低血糖症になり、無気力感や脱力感など脳の活動が低下すると指摘しました。
森田医師の指摘に対して、夏井睦医師は「糖新生」で体内で自ら糖を作り続けることができると反論しました。
糖新生とは、飢餓状態に陥った動物が、糖質以外の物質から、グルコースを生産する経路のことです。
さらに、森田豊医師は国立国際研究センターの海外の9つの研究データを分析した結果を取り上げ、糖質摂取量の割合が最も少ないグループの死亡率は最も多いグループの1.31倍という統計上の明確な差が出たと・・・・。
夏井陸医師は、それに対しても都合の良いデータしかとってないと反論していました。
要するに、夏井睦医師の主張は、「肉は食べ放題でも構わない」「タンパク質と脂質はいくら食べても構わない」、それで人は健康になり長生きするということらしいです。
森田豊医師は、エビデンスが不十分だといって、将来に責任が持てないと主張していましたが・・・・。
議論は平行線という感じでした。
あなたはどう思いますか?
私が思うには、確かに炭水化物の過剰摂取による弊害は明らかですから、夏井睦医師の主張には頷ける点があります。
歴史的に見ても、人類が穀物を作るようになってから、平均寿命が短くなったという事実もありますから・・・・・。
でも、炭水化物を多く含んだ食品をすべて排除する「糖質制限食」が正しいとも言えないのではないかと思います。
何故なら、糖質を多く含んだ食品で糖尿病の治療食として、「数知れない方の血糖値が下がった」という実績ある食品があるからです。
その食品とはアズキカボチャです。
糖尿病治療食としてのアズキカボチャ
乾燥小豆の糖質は41g/100g、かぼちゃの糖質は17.5g/100gもあります。
小豆もかぼちゃもかなり高い糖質を含んだ食品で、糖質制限食ではNGとされている食品です。
その糖質の高い食品を組み合わせたアズキカボチャが糖尿病治療食として脚光を浴び、血糖値が下がった人が続出しているのです。(壮快2015/11月号参照)
壮快に掲載された記事によると、精製された砂糖などと違って、小豆やかぼちゃなどの自然な甘みは、血糖値を緩やかに上昇させ膵臓への負担を軽減するとのことです。
しかも、小豆に含まれるサポニンが血管をキレイにし、かぼちゃの抗酸化作用が小豆の効能を強化するのだそうです。
アズキカボチャを食べることで、ヘモグロビンA1cが下がり、糖尿病の3大合併症も防ぐと医師が明言しているのです。
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