糖尿病合併症を高める要因としてAGE(糖化最終生成物)がいま注目されている!
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AGEが糖尿病合併症を引き起こしていた
実は、糖尿病合併症を引き起こすのは、冒頭でも述べたように、AGEという悪玉物質ということがわかってきています。
だから糖質制限食だけでは、糖尿病合併症を防ぐことはできないのです。
言い換えるとたとえ糖尿病になったとしても、AGEさえ気をつけていれば、糖尿病合併症は防ぐことができるということです。
AGEとは
AGEは糖化最終生成物と訳される糖化したたんぱく質のことです。
活性酸素などの影響も受けながら糖化が進むと体内の様々な物質の生成にダメージを与え、体に必要な栄養素が補えなくなり、さまざまな病気や体の老化に深く関係していることが最近の研究でわかってきたのです。
しかも、AGEは糖尿病になると体内にたまりやすくなるのです。
一旦体内にためこまれたAGEはすぐには減らない
一旦体内にためこまれたAGEがすぐには減らないのは、皮膚や血管をつくっているのはコラーゲン繊維だからです。
コラーゲン繊維の寿命は15年です。
間接の軟骨を作っているコラーゲン繊維に到っては117年という長さにもなります。
そして、全たんぱく質の約30%を占めるコラーゲン繊維はAGEが最も蓄積しやすいのです。
AGEが体内に溜め込まれますと簡単に排出できませんから、時間をかけて少しずつ溜まっていきます。
5年以上したら確実に足が壊死したりする神経障害や失明の危険がある糖尿病網膜症、人工透析をしないといけなくなる糖尿病腎症などの合併症を引き起こすのです。
さらに、AGEは高齢者の変形性関節症を発症させやすくし、
アルツハイマー病やガンまでも、AGEが関係しているといわれているのです