糖質制限ダイエットは医療界でも意見が食い違う!
糖質制限ダイエットについての議論は、医療界でも分かれています。
一部の医師はこの方法を推奨している一方で、別の専門家は健康リスクを指摘しています。
糖質制限を積極的に推し進めているお医者さんがいるかと思えば、危険だとか死亡率が高まるとか、急死したという見解まであります。
こういうことになっているのは、全てを網羅しないまま結論を出しているからではないでしょうか。
糖質制限ダイエットの是非については、全てを網羅した上で、個々の健康状態や生活スタイルに応じて慎重に判断する必要があります。
適切な栄養摂取と運動、そして医師の指導のもとで、健康的なダイエット方法を選択することが重要です。
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能登論文とそれへの反論
能登論文とは国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋医長らが、米の科学誌で発表したものです。
その解析結果によると、「長期にわたる糖質制限ダイエットは寿命を縮める可能性がある」というものです。
具体的にほ、「総摂取カロリー中、糖質が3~4割のグループ(=中糖質群)は、6~7割のそれ(=高糖質群)と比べて、死亡率が1.31倍だった。」というものです。
つまり、長期的な糖質制限が寿命を縮める可能性があるとされたのです。
能登論文への主な反論
しかし、糖質制限を支持する声もあります。
糖質オフダイエットを提唱してきた京都・高雄病院の江部康二理事長は次のように反論しています。
中糖質群では、発がんと動脈硬化のリスクがある一定量の糖質に加えて高脂肪食になり、”異所性脂肪沈着”を起こします。
これは、本来脂肪がない場所に脂肪がつくことで、皮下脂肪や内臓脂肪と違って、脳以外の臓器や筋肉などの脂肪細胞ではない普通細胞に脂肪がたまってしまうことなんです。
そうなると、細胞の機能障害や細胞死を起こし、生活習慣病などの原因となります。
つまり中途半端な糖質制限ではかえって高脂肪食になり、さまざまな生活習慣病の原因となるとういうことです。
そして糖質を摂取する割合を12%にまで抑えた“スーパー糖質制限食”を推奨しておられます。
この方法では、糖質の摂取を極限まで抑え、肥満や生活習慣病のリスクを減らすことができると主張しています。
糖質オフダイエットを5年以上続けても、死亡率が高まることはないと反論しておられるようです。
脳の栄養はブドウ糖だけか
糖質制限ダイエットの効果については、まず「脳の栄養はブドウ糖」という事実が正しいのかどうかを知っておく必要があります。
事実は、脳は糖質を摂取しなくても正常に働き続けてくれます。
それは、人体はケトン体をエネルギー源として利用できるため、糖質を摂取しなくても脳は正常に機能することができるからです。
でも、デメリットもあります。
詳しくは、上の画像をクリックしてください。