ゴースト血管が認知症?糖尿病と認知症の深い関係(久山町研究)

65歳以上の10人に一人が認知症を患っているそうです。

認知症は家族や周囲に迷惑をかけますので、絶対に罹りたくない病気のひとつです。

 

最近のさまざまな研究で認知症の発症のメカニズムがわかってきました。

NHKあさイチによるとゴースト血管が認知症の発症と関係があるみたいです。

白澤卓二先生は「認知症は脳のメタボが原因」だとしています。

 

特に認知症と糖尿病は深い関係にあります。(久山町研究より)

高血糖でも低血糖でも認知症のリスクを高めるのです。

ゴースト血管が認知症のリスクを高める

ゴースト血管

出典:www.nhk.or.jp

ついこの前NHKあさイチで放映されたのですが、ゴースト血管が増えると認知症のリスクを高めるのです。

ゴースト血管とは、血液が流れなくなった血管で、やがて消えてなくなる毛細血管のことをいいます。

特に脳は、このゴースト血管の影響を受けやすいのです。

 

実は最近の研究で、毛細血管は脳に酸素や栄養を運ぶだけでなく、脳に溜まったアミロイドβも排出する役割があることがわかってきたのです。

アミロイドβが脳に蓄積するとアルツハイマー病を発症しますから、ゴースト血管が増えるとアミロイドβが脳に蓄積しやすくなるということです。

 

だから、“ゴースト血管”の原因となる生活習慣を改善することが、認知症予防にもなるということです。

つまり、糖尿病や高血圧、運動不足、睡眠不足などを避けることが、ゴースト血管が増えるのを防ぎ、認知症予防にもなるということです。

 

認知証は脳のメタボが原因

認知症は脳のメタボが原因

出典:ddnavi.com

脳の「メタボ状態」とは、血液が高血糖、高血圧、高脂質の合併症を起こした状態を指します。

 

認知症の大半を占めるアルツハイマー病や脳血管疾患は糖尿病や高血圧などの生活習慣病が危険因子である数多くの調査結果がでています。

そこで、脳のアンチエイジング分野の白澤卓二氏は、認知症を「脳のメタボ」と位置づけているのです。

 

糖尿病と認知証(久山町研究より)

血糖値と認知証

出典:www.dm-net.co.jp

久山町研究では、1985年から65歳以上の高齢者を対象に、認知機能の調査が始まりました。

2011年に発表されたのは、1988年に健康診断を受けた人たちの2003年までの血糖値と認知症に関する調査結果です。

 

対象は、糖尿病の診断方法のひとつである経口ブドウ糖負荷試験を受けた60歳以上の人たちから、すでに認知症を発症していたり、インスリン治療を受けている人を除き、調査が継続できた1017人(男性437人、女性580人)。

調査期間中に認知症を発症したのは232人(男性79人、女性153人)で、女性に多く発症する傾向が認められました。

 

そして経口ブドウ糖負荷試験で正常だった人に比べて、糖尿病と診断された人の認知症は、アルツハイマー病、血管性認知症を含めて高率で発症していました。

統計に影響を与える因子を補正すると、糖尿病はあきらかに認知症を74%増やすことがわかりました。

さらに、糖尿病予備軍(耐糖能異常)と糖尿病を合算させたグループは、認知症を46%、アルツハイマー病を73%も増やしていました。

これらのことから、糖尿病や耐糖能異常が認知症を引き起こす原因と確定されたのです。

 

久山町研究とは

久山町研究とは

出典:blogs.yahoo.co.jp

「久山町研究」は、1961年から福岡市に隣接した糟屋郡久山町(人口約8,400人)の住民を対象に、九州大学で行われている疫学調査です。

疫学調査とは、Yahoo!辞書によると「地域や集団を調査し、病気の原因と考えられる要因と病気の発生の関連性について、統計的に調査すること」となっています。

 

九州大学の研究室は久山町研究について、次のように述べています。

久山町住民は全国平均とほぼ同じ年齢・職業分布を持っており、偏りのほとんどない平均的な日本人集団である。研究の発端は、日本の死亡統計の信憑性に疑問が投げかけられたことにある。当時、脳卒中はわが国の死因の第1位を占めていた。なかでも、脳出血による死亡率が脳梗塞の12.4倍と欧米に比べて著しく高く、欧米の研究者からは”誤診ではないか”との声が上がった。しかし、それを検証するための科学的なデータがなかった。そこで日本人の脳卒中の実態解明を目的として始まったのが久山町研究だった。

そして住民の方々のご協力の上で、亡くなられた方の8割近くを剖検し、正確な死因や隠れた疾病を調査しているとのことです。

 

住民を対象とした研究は50年間にわたり、最近ではがんアルツハイマー病の発症と糖尿病の研究もなされていたのです。

 

糖尿病と認知症の深い関係

糖尿病と認知症の危険な関係

出典:www.dm-net.co.jp

糖尿病の人がアルツハイマー病になりやすいのは、アミロイドβという物質が関係しているということがわかっています。

アミロイドβが蓄積すると、神経細胞が死滅し、脳が委縮してしまうのです。

 

「久山町研究」によると、亡くなったときにアルツハイマー病であった人と、そうでなかった人では、脳の神経細胞の遺伝子が大きく違っていたというのです。

アルツハイマー病でない人では、半分以上の脳の神経細胞の遺伝子が良く、アルツハイマー病のある人の脳の神経細胞ではインスリンの働きに必要になる遺伝子が働くなり、その働きを邪魔する遺伝子が活発になっていた。

詳しくは、上のサイトを参照して欲しいですが、血糖値が高いと脳の神経細胞が障害を受けるのです。

つまり、高血糖は脳内でインスリンの働きを悪くし、アミロイドβも増えやすくなると考えられます。

 

ところが血糖値が低すぎても、脳の神経細胞に障害を与えることがわかっています。

血糖値は高すぎても低すぎてもダメなのです。

 

低血糖が糖尿病の原因

岡本宅先生(愛し野内科クリニック院長)によると、低血糖も糖尿病に深くかかわっているといいいます。

その根拠は、西ロサンゼルス在郷軍人メディカルセンターのフェイル博士らの研究です。

 

フェイル博士らの研究から、岡本先生は次のように結論づけています。

インスリン治療であれ、糖質制限であれ、厳格な血糖コントロールを行なえば低血糖となり、認知症にかかる可能性があると考えた方がいいでしょう。

 

フェイル博士らの研究

老化物質AGE

出典:shuchi.php.co.jp

フェイル博士らの研究によると、認知症や認知機能の低下は65~74歳が13.1%、75歳以上が24.2%に認められました。

そして認知症になった人の26.5%に低血糖が認められたのに対し、認知機能が正常な人では同14%。統計に影響を与える因子を差し引くと、低血糖が認知症につながるリスクは72%に増加したとされました。

フェイル博士は、低血糖にしない糖尿病治療を求め、「特に65~74歳の人たちのHbA1cは例外なく8.0%以下のコントロールを目指すべきだ」と報告しています。

 

まとめ

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久山町の疫学調査から言っても、糖尿病と認知証は深い関係にあることがわかります。

つまり、糖尿病の人は認知症になりやすく、認知症になると糖尿病が悪化しやすくなるのです。

 

そうならないためには、生活習慣を見直し、糖尿病や高血圧高脂血症などの生活習慣病に罹らないようにすることが大切です。

また、毛細血管のゴースト化を防ぐには血流アップがカギです。

そのためには、その場スキップが一番です。

その場スキップ

出典:www9.nhk.or.jp