内臓脂肪が多いと突然死を招く!

内臓脂肪が多いと、なぜ問題視されるのか?
それは内蔵脂肪が多い人は突然死を招く可能性が高まるからです。
だから、いま肥満で一番問題になっているのです。内蔵に脂肪がたまって、おなかがぽっこりと出るあの肥満です。
そうならないためにも内臓脂肪は是非とも減らしたいものです。
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内蔵脂肪型肥満が突然死を招く

出典:厚生労働省
なぜ内臓脂肪型肥満がこれほどまでに注意されるようになったのか?
それは単におなかが出て見苦しいからではありません。
内蔵に脂肪が過剰に溜まると、内臓脂肪から分泌される生理活性物質アディポサイトカインに異常が生じるからです。
アディポサイトカイン(Adipo-cytokine)とは脂肪細胞から分泌される生理活性物質の総称であり、アディポネクチンやレプチン、TNF-αなどが含まれる。近年、生活習慣の変化によりメタボリックシンドロームの患者数が増加の一途をたどっているが、これらの物質はメタボリックシンドロームの発症において中心的な役割を果たしていると考えられており、注目を集めている。
また、インスリンというホルモンの作用にも異常が生じます。
そうなると、高血圧、糖尿病、高脂血症などを引き起こし、心筋梗塞や脳卒中などの突然死を招くようになります。
肥満度と死亡率の関係
上のグラフは明治生命保険相互会社の調査によるものです。
このグラフを見ると、肥満が短命につながっていることは明らかです。
特に内臓脂肪型肥満と高血圧、糖尿病、高脂血症が重なると要注意です。
「死の四重奏」症候群とも言われているのです。
内臓脂肪と血圧の関係
血圧を例に挙げると、特に内臓脂肪が多い人ほど血圧が高い傾向にあり、肥満でない人に比べると2~3倍も高血圧になる確率が高まります。
肥満の人が1kg減量すると、血圧は約2㎜Hg下がるといわれます。
血圧を下げるには、何よりもまず肥満、特に内蔵脂肪を落とすことが不可欠です。
その他の糖尿病や高脂血症などの生活習慣病もまず内蔵脂肪を落とすことが肝要です。