朝ふくらはぎが突然攣った時の「こむら返り」の対処法
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こむら返りを防ぐには
こむら返りを防ぐには、主に①冷え、②筋肉疲労、③脱水の3つの原因を作らないことです。
金岡恒治(早稲田大学スポーツ科学学院教授 整形外科医)先生によると、こむら返りが睡眠中起きやすいのは主に①冷え、②筋肉疲労、③脱水により、脳から筋肉への指令が届きにくくなるのだそうです。その結果、健がゆるんでしまい、こむら返りが起こるのだそうです。上の奥脇透先生の健がゆるむ意見と同じです。
ただ、病気が原因のこむら返りもあるので、注意が必要です。
”1日に何度もつる” ”体のあちこちがつる”場合は、
糖尿病や肝硬変などの疑いがあります。
また、”足にしびれがある”場合は、脊柱管狭窄症などの疑いがあります。
冷えを解消する
冷えを解消するには、築賓(ちくひん)、飛揚(ひよう)、承山(しょうざん)という3つのツボを押すとよいです。
ふくらはぎに凝りがあった場合は冷えの可能性が大きく、こむら返りを起こしやすいです。
築賓と飛揚のツボは、ふくらはぎの血行改善・冷え解消に効果があります。
承山のツボは、脚全体の血流を改善を改善します。
それで、3つのツボを刺激することによって脚全体の血流が良くなり、冷えが取れてこむら返りの予防になります。
脚の外側の飛揚から承山、内側の築賓にかけてまんべんなく押せ、全てを同時に刺激する簡単な方法があります。
それはワイパー法という方法です。
<ワイパー法のやり方>
①肘掛けのへりにツボをあてる。
②ふくらはぎ・足首を楽に。
③ゆっくりと押し首をワイパーのように動かす。
<座ったままツボ押し>
①イスに座って脚を組む。
②膝頭で3つのツボを刺激。脚をずらしながらスーッと下ろしていく。
筋肉疲労を解消する
筋肉疲労を解消するには、家庭にある保冷剤でふくらはぎを冷やすと、血液循環がUPし、こむら返りを防ぐことができます。
ポイントは運動直後、ふくらはぎがほてった状態で、保冷剤でこすると、縮こまった血管が拡張します。
5~15往復が目安で、その後はゆっくりお風呂で温めると良いです。
脱水症状を解消する
脱水症状を防ぐには、運動1時間30分前に、250~500mlの水を飲みます。
運動中は500~1000ml/時を15分から30分おきにこまめに飲むと脱水状態を防ぐことができます。
また、家庭で水1リットルに対し、塩2g、砂糖30~60gの飲料水を作って、これを飲むと水分が吸収されやすくなります。
その訳は、塩分と糖分があると塩と糖が一緒に小腸の壁から吸収されるので、腸管と細胞の壁の間の濃度差が大きくなり、水分が吸収されやすくなるのです。
この特製の飲料水は、熱中症予防にも効果があります。
熱中症の症状のひとつに”筋肉のこむら返りが”あるのです。
日常生活では、寝る前に250~300mlの水を飲むようにすると、こむら返りの予防効果になります。