座ったまま絶命した「今」を生き抜いた女優とは?

芸能人として、誰にも気づかれることなく、「今」を生き抜いた女優がいます。!
その名は深浦加奈子!
彼女の芸能人としての人生はがんとの壮絶な闘いでもありました。そして死後も、深浦加奈子の「壮絶がん闘病記」はいまだに多くの人の心を鷲掴みにし、廃れることはありません。
それはなぜでしょうか?
それは「中今」が言霊の在処だからです。
深浦加奈子は女優として燃え尽きるまで「中今」を生き抜いたのです。
「中今」にこそ幸せな人生があることを深浦加奈子は我々に教えてくれたのです。
女優としての彼女の主な活動は、『家なき子』や『スウィート・ホーム』、『美女芸能人深浦加奈子「壮絶ガン闘病記」か野獣』、『ナースのお仕事』、『科捜研の女』などでした。
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誰にも気づかれずに芸能人として演じきった深浦加奈子
東京タラレバ娘で、不倫の場面を演じきった大島優子に絶賛の声も上がっています。
でも、深浦加奈子の場合は5年間もの間、死ぬ間際までがんであることを隠し続けて演技を続けたのです。
それも共演者にも気づかれづに芸能人として演じきったのですから、もう心酔してしまいます。
そして2008年8月25日、深浦加奈子は「座ったまま絶命」したとされています。
大腸がん、肝臓がん、胃ガン、縦隔ガン、肺ガンと全身にがんが転移して48歳の若さで亡くなったのです。
戸田恵子さんによると
深浦加奈子はドラマで共演した沢口靖子や松嶋菜々子、戸田恵子とも生前は親交が深かったようです。
とくに戸田とは共演前からの旧友でもあります。
戸田は深浦加奈子が亡くなる2日前に会っていたことを告白しています。
「気丈にそして優しい笑顔を見せてくれた。小さい声だったけど声も聞けたし。ちゃんと意識はあった。あったどころかしゃんとしてた。ニコニコ『ありがとう』って言ってた」と感謝の言葉を受け取った。
母親の京子さんによると
母親の京子さんが、娘の加奈子さんについて次のように語っています。(爆報 THEフライデー)
2002年冬その異変は起きた。
その数ヵ月後深浦加奈子は、お腹に猛烈な痛みを感じ都内の病院に緊急入院。そして下されたのがS状結腸がんとの診断だった。
S状結腸がんは下痢や便秘の症状で、なかなかガンだと気づきにくいのだ。
そのときはすでに複数のリンパ節に転移していて、がん細胞が全身に潜んでいる状態で、抗がん剤治療を始める。
抗がん剤治療は激しい副作用があるため、母は治療に専念するように勧めましたが、深浦加奈子は”断固として仕事は減らさない”と言って、退院してすぐ女優業に復帰。周囲には腸閉塞と伝えたという。
そして、深浦加奈子はガンだとは思えない演技をして見せたのです。
そんな深浦加奈子の思いとは?
両親の影響を受け幼少期からミュージカルや演劇が大好きだったという深浦加奈子さん。
1980年、大学在学中に小劇団に入団し女優としてのキャリアをスタートさせました。
人が演じたがらない悪役や癖のある難役を好んで演じ舞台関係者には知る人ぞ知る女優となっていきました。
しかし、深浦加奈子は30歳過ぎてもアルバイト生活という苦しい生活でした。
そんな苦労を経て、『家なき子』や『スウィート・ホーム』での演技で世間に広く認められるようになり、”仕事が恋人”と、仕事に専念し独身を貫いてきたのです。
苦労を重ねて掴んだ憧れの女優業だからこそ、絶対に失いたくなかったのです。
深浦加奈子は、女優としてこれからという時に、ガンになってしまったのです。
死を目前にしながらも女優を諦めなかった!
抗がん剤の副作用で、吐き気、めまい、肌荒れ、そして致命的副作用・・・。
そして、頭の毛も抜け落ちてしまったのです。
それでも、深浦加奈子はウィッグをつけて演技を続けました。
周囲も全く気づかないほどでした。
2006年8月18日、肝臓癌の診断が下され、手術が不可能な状態で、放射線治療をうけました。
そして5年目の2008年、肺がんに・・・・。
”酸素ボンベが手放せない” ”食べ物を飲み込むのが大変”、終末医療を勧められたのですがそれも拒否したのです。
死を目前にしながら女優を諦めていなかったのです。
そして最後の演技、前向きに生きる水商売の女の2時間にわたる芝居を演じきったのです。
それも、共演者にも気づかれずに・・・・。
深浦加奈子は、演じることの喜びを噛みしめていたといいいます。
そして、最後の舞台から半年後、2008年8月25日、イスに座ったまま病院で亡くなったのです。
「今」を精一杯生き抜いた深浦加奈子
仕事を辞めて、娘の芸能人としての女優業を支え続けてきたお母さんの言葉です。
”もっといっぱい話して欲しかった”
”あなたの生き方に教えられた”
ほんとにそうですね!
たとえガンにかかって、死を目前にしても、自分の思いを最後までやり遂げる・・・。
深浦加奈子は、天命として授かった芸能人としての女優業を最後まで演じきったのです。
つまり「今」を精一杯生き抜いたのです。
人生の幸福度は、人生に起こる質や達成度で決まるものではありません。
たとえ、深浦加奈子のように死を目前にしても、ひとつの事柄に対して命がけで取り組むことができれば、その人の人生はキラキラと光り輝くのです。
進行性乳がんで闘病中だった小林麻央もブログを立ち上げて、多くの人に生きる勇気と感動を与えました。
それはおそらく小林麻央が、進行性乳がんを退けて、今を精一杯生き抜いたからではないでしょうか?
私たちは、なかなか今を生きることができません。
常に未来、未来。過去の執着で、今を無視してしまいます。
だから、ほんとうの人生を味わうことができません。
幸せな満足感を、どこまで行ってもつかみ取ることができないのです。
でも、私たちは今、「中今」に生きているのです。
中今とは、今この一瞬ということです。
この一瞬をしっかりと捉えて生きることこそ、本当の人世の意味があるのです。
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ある質問を誰かに投げかけ、答えをもらうと「ああ、なるほど、わかった」と理解するのは答えはすでに自分の中に元々あるからです。何もなければ、「わかった」とは言えません。by塩じぃ