腹式呼吸で心も体も改善!~その効果を高めるには

腹式呼吸をすると心も体も改善します。
それに、呼吸数を減らすことができるようになるんです。
NHKためしてガッテンでも放映されたのですが、脳の扁桃体がストレスを感じると、不安や怒り、恐怖などの感情を生み出します。その結果、心拍数の増加、交感神経の興奮、呼吸数の増加、血圧の上昇などが起きます。でも、複式呼吸で呼吸数を減らすと、呼吸中枢が扁桃体に作用して無駄なストレスを感じないようにさせることがわかっているのです。
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腹式呼吸で心も体も改善

出典:kenkoulife.info
腹式呼吸のスゴイところは、心も体も改善する効果があることです。
心の改善効果では、重苦しい心がリラックスすると同時に、不安が解消され、スッキリとした気分になることです。
体の改善効果では、エアコン等で悩んでいた冷え性が改善し、肌ツヤも良くなり、生活習慣病などの改善につながっていきます。
心の改善効果

出典:グースクール
腹式呼吸をするとリラックスできるのは、二つある自律神経のうち交感神経の働きが弱まり、副交感神経の働きが強くなるからです。
逆にあせったり、緊張したりすると呼吸が早まり、交感神経の働きが強くなります。
従って、深くゆっくりと呼吸をしていれば、副交感神経の働きを強めることにより、交感神経の状態を上手に和らげることができ、リラックス効果や不安解消につながるのです。
そして、ストレスも解消します。
体の改善効果
腹式呼吸による体の改善効果は、次の4つです。
①生活習慣病の改善効果
②内臓脂肪燃焼効果
③声量が増す効果
④内蔵が正常な位置に戻る効果
<生活習慣病の改善効果>

出典:goo ヘルスケア
腹式呼吸をしっかりすることにより、肺胞でできる「プロスタグランディンI2(アイツー)」という物質がたくさんできることから生活習慣病の予防につながります。
このプロスタグランディンI2は医薬品にも使われている物質で、血管を拡張させ血圧を下げたり、血管を収縮させるホルモンの分泌を抑制する働きがあります。
また、動脈壁にコレステロールなどの血中脂質がしみ込むのを防いで動脈硬化を予防したり、血栓ができるのを防ぐ作用があります。
従って、深くゆっくりと呼吸をすることで、冷え性が改善し、肌ツヤも良くなります。
そして、生活習慣病も改善され、若々しくなるのです。
<内臓脂肪燃焼効果>
腹式呼吸をしっかりとすると横隔膜が上下に動きます。
これによって内臓の血行がとても良くなったり、新陳代謝がとても良くなったりするので、内臓の燃焼効果があります。
<声量が増す効果>
腹式呼吸ができるようになると、強い空気圧で息を長く出せるようになります。
そのため、大きな声が出せるようになります。
<内蔵が正常な位置に戻る効果>
内蔵が正常な位置にないと、便秘になったり、胃腸の働きが悪かったり、腰痛の原因になったりと、様々な悪影響を及ぼします。
それで、これらの症状を持つ多くの人は、内臓が正常な位置にないことが大きな原因になっています。
内蔵を正常な位置に戻すのに一番効果的な方法は、内蔵を支える器である腹筋の筋肉を鍛えることです。
腹式呼吸によって横隔膜が上下する事で、腹筋がしっかりと鍛えられようになり、内臓が正常な位置に戻ります。
それで、便秘が改善し、胃腸の働きもよくなり、腰痛も改善されていくのです。