高血圧の人の血圧が「150から120」になった方法とは?
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8秒ジャンプが無理な時は
8秒ジャンプが無理な時は、1ヵ月「階段を下りる」だけでOKだそうです。
『上る』のではなく『下りる』方が効果的なのです。
今回の論文の知見にもとづけば、階段は上るときよりも、下りるときのほうが脳に衝撃がくわわり、血圧低下の効果が大きいと考えられます。
血圧を下げたい方は、まずはこれまで『下りのエスカレーター』を使っていたのを階段に変えてみるのがいいでしょう。
また、血圧を下げるには、薬を使わない方が副作用の心配がありません。
薬を使わず血圧を下げるには、高血圧を原因別に考えて対処すると、血圧が下がりやすくなります。
主な高血圧の原因は次の5つです。
①肥満が原因の時
②運動不足が原因の時
③飲酒が原因の時
④タバコが原因の時
⑤塩分やカリウム不足が原因の時
肥満が原因の時
肥満に注意が必要なのは、肥満になるとそうでない人に比べて2~3倍も高血圧になる確率が高まるからです。
特に内臓脂肪が多い人ほど血圧が高い傾向にあります。
内蔵脂肪は、高血圧の大敵なのです。
肥満の人が1kg減量すると、血圧は約2㎜Hg下がるといわれます。
また肥満の人は、高脂血症や糖尿病などにもかかりやすく、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患を起こしやすくなるので注意が必要です。
減量すれば、確実に血圧は下がっていきます。
ところが実際のところ、多くの人が失敗します。
それは、気を緩めた途端、元の体重に戻ってしまった、前より体重が増えてしまったということがよく起こるからです。
これがいわゆるリバウンドです。
運動不足が原因の時
運動をすると、その効果は減量だけにとどまりません。
心身をリラックスさせる効果もあるのです。
そして、長期的には血圧を下げる効果があります。
特に、ウォーキングなどの有酸素運動がお勧めです。
ウォーキングに「ちょい早歩き」や「ちょい跳ね歩き」を取り入れると効果は高まるようです。
飲酒が原因の時
長期に渡って多量の飲酒を続けると高血圧の原因になります。
それは、飲酒によって血圧を上げる効果のあるホルモンが分泌され、カリウム、マグネシウムといった血圧を下げる効果のあるミネラル類が不足することなどが原因ではないかと推察されているからです。
マグネシウムは、血管の収縮を抑えて、血圧を下げます。
そして、その作用が降圧薬の「カルシウム拮抗薬」と似ているため、”天然のカルシウム拮抗薬”とも呼ばれています。
タバコが原因の時
タバコを吸う人は、タバコは”気分を落ち着かせる”と良く聞きますが、実は交感神経系を興奮させる働きがあるのです。
それでタバコを吸うと、当然ながら血圧が上がります。
また、動脈硬化の危険因子の一つでもあるので、タバコは絶対に吸わない方がいいです。
塩分やカリウム不足が原因の時
塩分を摂り過ぎると血圧が上がることは、昔からよく知られています。
日本人1日あたりの平均塩分摂取量は11.2g(平成18年国民健康・栄養調査)で欧米に比べてかなり高いです。
1日6g未満が良いとされていますが、味噌ラーメンひとつだけで、推奨目標とほぼ同じ量の食塩を摂ってしまいますので減塩はつらくて大変です。
そんな時は、食塩の代わりにレモンなどのクエン酸を加えてみてください。
塩味が増し、ラクラク減塩もうまくいくようになります。
また減塩を心がけると同時に、 カリウム(K)の摂取を心がけると、より減塩効果が高まります。
それは、カリウム(K)は、体内の余分な塩分(ナトリウム)を体の外へ排泄する働きがあるからです。
つまり、カリウム(K)を豊富に含む魚、牛乳、果物類、豆類、野菜類などを意識して積極的に食べるようにすれば血圧を正常値に近づける効果があるのです。
厚生労働省も2005年発表の新基準で、カリウムを積極的にとるべきだと明記し、1日当たり2000mgだった基準量を3500mgに変更しています(ナトリウムと一緒に体外へ排出されることを前提に)。