日本人の「がん死亡者」はなぜ多いのか?

日本人の「がん死亡者」はなぜ多いのか?

 

日本はがん治療の技術において世界の先進国と肩を並べていますが、それにもかかわらずがん死亡者数が増加している現状があります。

日本の”がんは治せる時代になった”とまで言われているのですが・・・・。

死亡率が上昇

ところが、PRESIDENT Onlineに次のような記事が載っていました。

「がんの早期発見」が望ましいとは限らない・・・老年専門医が「65歳を過ぎたらがん検診はするな」と書いておられました。私もこの意見に大賛成です。私の友人は手術ではないのですが、前立腺がんの免疫療法を受けるようになってから、顔色も急に悪くなり、あの世へ行ってしまったのです。

 

がん死亡者数の増加は、これから述べる複合的な要因によって引き起こされています。

日本がこれからがんとどう向き合っていくか、がん検診の普及や治療法の見直し、食生活の改善など、多角的なアプローチが求められています。

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日本人のがん死亡者数は2倍に!

日本人のがん死亡者数

出典:www.ncc.go.jp

ここ30年で日本人のがん死亡者数は2倍に増え、先進国の中で日本だけ、がんの死亡者数が増え続けているのです。

グラフを見る限り女性の胃がんと肝臓がんくらいしか減っていませんね!

 

日本は世界でも顕著な高齢化社会(65歳以上の高齢化率が24.1%)であり、がんのリスクは年齢とともに高まるため、自然とがん死亡者数も増える傾向にあります。

しかし、他の高齢化が進んでいる国々と比較してみても、日本のがん死亡率の増加は異常な速さで進んでいます。

高齢化率の高いドイツ(21.1%)、イタリア(20.82%)、フランス(17.47%)ではがんの死亡者数は増えていないのです。

 

PRESIDENT Onlineの記事では

出典:news.yahoo.co.jp

和田秀樹というお医者さんが次のように言っていました。

がんを怖がりすぎないほうがいい。がんは『早期発見・早期治療が重要」が世間の常識となっているが、65歳以上の高齢者は、がん治療によって健康寿命が短くなるおそれがある。

皆さんは、「がんはとても苦しい病気だ」と思い込んでいませんか。実は、がんは治療するから、いろんな意味で苦しい病気になります。60代で発症し、「治療をしなければ余命1年」と宣告された場合、手術を受け、抗がん剤治療を受ければ、2年は寿命を延ばせる可能性があるかもしれません。しかし、どんなに治療を頑張っても、おそらく、それ以上は余命を延ばせないでしょう。