コレステロール値は特に中高年以上の女性の場合は高めの方がいい!

総コレステロール値ほど基準値の不確かなものはないですね!
特に中高年以上の女性の場合は、コレステロール値はむしろ高めの方がいいとわかってきました。
最新の研究で、総コレステロール値が低いということは決していいことではないことがわかってきたのです。
そして驚くことに、今までのコレステロール摂取基準は撤回されたのです。
Contents
コレステロールの重要な役割
コレステロールはバターやラードなどの油脂に含まれ、60歳を過ぎてから積極的に摂って欲しい栄養素です。
コレステロールは、人体にとって次のような重要な役割をしています。
①細胞をつくる~タンパク質、リン脂質とともに細胞膜の構成要素。
②ホルモンなどの原料~性ホルモン、ステロイドホルモン、ビタミンD、胆汁酸の原料。
③神経伝達への役割~神経伝達をスムーズにするなど、精神機能に密接な関係がある。
コレステロールは、上のように体にとってなくてはならない存在ですが、加齢とともに体から減ってしまいます。
脂分の摂取を控える事で、さらにコレステロール不足が進むと、細胞が弱くなり免疫力が低下します。
免疫力が低下すると、がんができやすくなります。
総コレステロール値が低いと
1981年論文で「コレステロールが低いほどよいわけではない」ことが実証されました。
その論文はその後のコレステロール研究に大きなインパクトを与えました。
その論文は、ハワイの45~64歳の日系人男性8000名を9年間追跡調査し、ベースラインの血中コレステロール値別の三大要因の死亡率をみたものです。
これによると、ベースラインのコレステロールが高いほど、その後、虚血性心疾患(動脈硬化性心臓病)での死亡率が高くなっています。逆に、ガンはコレステロールの低い群における死亡率が高く、脳卒中はコレステロール240~269mg/dlの区分で最低となるU型の関連を示しています(現在のコレステロールの基準値:132~219mg/dl)。その後の研究で、コレステロール値の中位が最も死亡率が低く、HDLコレステロール値も中位が最も死亡率が低いとの結果が出ています。
また、高齢者の健康とコレステロールとの関係では、コレステロールの高いほうがうつになりにくく、コレステロールが低いほど生活能力が低下する結果になっています。
コレステロールと認知力との関係でも、コレステロールが低い方が知能が低下する結果になっています。
中高年では、血中コレステロールは基準値132~219mg/dlより高めの200~260mg/dlくらいで最も長生きしている結果になっていますので、コレステロールに対する悪いイメージは早急に変えないといけません。
総コレステロールが高い方がいい結果!

出典:50dai-dousuru.sakura.ne.jp
コレステロールというとさんざん悪者扱いされてきていますが、70歳を過ぎるとむしろ総コレステロールが高い方が様々な病気になりにくく、死亡率も低いことが分かっています。
総コレステロール正常値は130~220mg/dlですが、高齢者は男性で250mg/dl、女性で280mg/dlまでであれば、あまり心配ないのです。
65歳を過ぎたらタンパク質・脂質は積極的に摂取した方がよいのです。
総コレステロールの正常値は?
総コレステロール基準値については、日本脂質栄養学会は「コレステロール値が高い群ほど癌や脳卒中、全死因による死亡率が低い」ことから、むしろ「高コレステロール値は長寿の指標」であり、「コレステロール低下医療は不適切」と主張しています。
その証拠に、実は日本ドック学会の新基準値では、250超でも大丈夫としていました。
日本ドック学会新基準 従来の基準 総コレステロール 男性 151~254mg/dl 140~199mg/dl 女性 (年齢別) (30-44)145~238mg/dl
(45-64)163~273mg/dl
(65-80)175~280mg/dlLDL(悪玉) コレステロール 男性 72~178mg/dl 60~119mg/dl 女性 (年齢別) (30-44)61~152mg/dl
(45-64)73~183mg/dl
(65-80)84~190mg/dl
これは動脈硬化学会とは真っ向から対立する主張で、私たち素人にはどこを総コレステロールの正常値としたら良いのか、皆目検討がつきません。
それに対して、健康な人の総コレステロール基準値を示したのが、東海大学名誉教授の大櫛陽一・大櫛医学情報研究所長らのグループです。
30代、40代、50代、60代と年齢別に基準値が示されているので、素人でも目標をたてやすいです。
総コレステロール (基準値140~190) | LDLコレステロール (基準値60~119) | ||
健 康 な 人 の 基 準 範 囲 | 30代 | (前半)127~250 (後半)135~258 | (前半)59~170 (後半)63~176 |
40代 | (前半)139~265 (後半)142~267 | (前半)65~181 (後半)67~183 | |
50代 | 144~269 | (前半)67~185 (後半)68~186 | |
60代 | (前半)143~267 (後半)143~265 | (前半)72~183 (後半)72~180 |
それによると、総コレステロール値については30代全般の男性で250(LDL170)までが「正常」で、加齢とともに上限は高くなり、60代全般の男性で267(LDL183)までが基準範囲となっています。
女性だけ年齢別基準値があるのは?
ところで日本ドック学会の新基準値で、なぜ女性だけコレステロールの年齢別基準値があるのを不思議に思ったことはありませんか?
これは、女性の更年期以降の女性ホルモンの減少と関係しているのです。
女性ホルモンが減少すると免疫力が低下するのです。
だから、免疫力を上げるためにはコレステロル値を上げる必要があるのです。
更年期以降の女性のコレステロール値が高いのは生理的変化からきているのです。
こういう点から考えても、日本ドック学会の新基準値の方がより現実に即しているのは明らかです。
日本動脈学会の黙殺で考えられること
人間ドック学会の150万人のデータに基づく新基準範囲でも、男性は総コレステロール値254までは、正常とされていますので、こうした事実を日本動脈学会が黙殺するのは、そこには何かあるのではと思ってしまいます。
なぜ基準厳格派は、この事実を認めようとしないのか?
それには製薬会社から専門医への巨額の寄付金の問題があるのです。
仮に「総コレステロール値250以下は正常値」となれば、指導や受診が必要となるのは20歳以上の日本人の約7%にしかならないのです。
病人は3300万人も減るのです。
血中コレステロールなどの低下に使われる高脂血症薬の各社売上は年間3800億円にものぼります。
この巨大市場が、基準値を大幅に見直すと「一瞬で揺らいでしまう」という事実がその背景にあるのです。
総コレステロール値の問題は動脈硬化の問題です。
そういう意味では、コレステロール値を下げる薬を飲むより、動脈硬化を防ぐ健康茶(薬草茶)を飲む方が賢明です。
撤回されたコレステロール摂取基準値!

出典:news.mynavi.jp
専門医からなる日本動脈学会は、食事からのコレステロール摂取を「1日200mg以下」に制限してきましたが、この基準を撤回しました。
「食事で体内のコレステロール値は大きく変わらない」との声明を発表したのです。
コレステロールの摂取基準値に根拠がなかったと、ついに日本動脈学会も認めたのです。
おかしいと思っていました。
といいますのは、私は毎日卵を2~3個、鉄分補給のためになるべくレバーを食べるようにしています。
鶏卵1個のコレステロールは252mg、鶏レバーは60gで222mgも含まれているんです。
品名 | 含有率 (mg) | 目安量 (g) | 品名 | 含有率 (mg) | 目安量 (g) | ||
肉 類 | 鶏レバー | 222 | 中1個(60) | 卵 類 | 鶏卵 | 252 | 中1個(60) |
豚レバー | 150 | 1人前(60) | 卵黄 | 252 | 中1個(18) | ||
牛レバー | 144 | 1人前(60) | うずら卵 | 141 | 2~3個(30) | ||
鶏手羽肉 | 120 | 1人前(100) | 乳 ・ 油 脂 類 | プロセスチーズ | 31 | 2枚(40) | |
魚 介 類 | すじこ | 153 | 1人前(30) | 生クリーム | 18 | 大さじ1杯(15) | |
うなぎ(蒲焼) | 138 | 1串(60) | バター | 21 | 大さじ1杯(10) | ||
たらこ | 140 | 1/2腹(40) | ラード | 10 | 大さじ1杯(10) | ||
ししやも | 115 | 2尾(50) | 菓 子 類 | カステラ | 96 | 1切れ(60) | |
うに | 87 | 2~3個(30) | ケーキドーナツ | 60 | 1個(60) | ||
しらす干し | 72 | 1人前(30) |
動脈硬化学会の従来のコレステロール基準値200mgを数倍も上回った食事を毎日しているのです。
それでも最近の総コレステロール値の結果は、低い時は155、2月19日の血液検査では193となっています。
基準値以上の食事をしたからと言って、それがそのまま総コレステロール値には反映しないのです。
人間の体は、そんなに単純ではありません。
日本脂質栄養学会理事の浜崎富山大学名誉教授も次のように言っています。
卵を過剰に、例えば1日10個食べた場合、満腹になってしまって他の必要な営養素を摂取できなくなり、健康に悪影響が出る可能性はあります。ただ、コレステロールを摂り過ぎたこと自体が原因で病気の罹患率が上がるというデータはありません。
アメリカでの制限基準の見直しが
日本では総コレステロール基準値は、ここ数年で大幅に厳格化が進みましたが、ついに摂取基準値は撤回されました。
アメリカで「食事からのコレステロール摂取を制限しても意味がない」という見解が示されてきたからです。
アメリカでは、「コレステロール悪玉論」自体が間違いだった可能性も高まっています。
米国心臓学会や米国心臓協会などは、「血中コレステロールが高いと動脈硬化が進む」という仮説を長い間支持してきました。
ところが、13年のガイドラインでは「”悪玉”と呼ばれるLDLコレステロールを下げても心筋梗塞などの心血管疾患が治療・改善される根拠はない」として、管理目標を撤廃したというのです。
資料;HDLとLDLコレステロールの違い
前述したようにコレステロールは、血液中を運ばれて体の細胞膜をつくったり、ホルモンをつくったり、神経伝達をスムースにするなどの重要な役割をもっています。
コレステロールは1種類しかない
コレステロールは便宜上、善玉(HDL)と悪玉(LDL)、レムナントと区分されています。
でも、これは間違いです。
コレステロールの大半は肝臓で作られ、本来は善玉も悪玉も全く同じものです。
肝臓への行きと帰りで呼び名が区別されているだけです。
LDLは、肝臓から運ばれていくときのコレストロールの姿で、HDLは余ったコレステロールを再利用するために、肝臓へ戻るときの姿をいいます。
そして、食べ物で吸収したコレステロールが、小腸から肝臓に運ばれているものがレムナントコレステロールです。
当然、LDLのほうがコレステロールが多く、血液中の濃度が高くなると、動脈硬化をひき起こす原因になります。
それでLDLは「悪玉コレステロール」と呼ばれ、それに対してHDLは「善玉コレステロール」と呼ばれるのです。
基準値内でも動脈効果になるという新事実!
コレステロールの基準値は、悪玉で70~140mg/dl、善玉で40~100mg/dlとなっています。
ところが、悪玉コレステロールが善玉コレステロールの2倍以上になった場合、動脈効果になる可能性があります。
総コレステロールではないのです。
それは、多くのコレステロールが血管内にゴミとして残ってしまい、動脈硬化が始まる危険性があるからです。
善玉を増やして、悪玉を減らすには?
善玉を増やすにはウォーキングが効果的とのことです。
歩けば歩くほど善玉コレステロールが増えます。
また、悪玉を減らすマル秘食材としては、豆腐がいいです。
食べ方は自由だけど1日半丁程度が手頃です。
NHKためしてガッテンでは、魚の脂が推奨されていました。
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