コレステロール値は本当に低いほど良いのか?
コレステロール値が低い方が健康に良いと一般に考えられがちですが、この考え方には再考の余地があります。
特に、中高年の女性においては、ある程度のコレステロール値が保たれている方が健康維持に役立つという研究結果が出ています。
長らく医学界で信じられてきたコレステロール摂取に関するガイドラインも、最近になって見直されました。
これまでの研究では、コレステロール摂取を極端に制限する必要があるとされていましたが、それが撤回されたのです。
これは、食事から摂取するコレステロールが血中コレステロールに与える影響が以前考えられていたほど大きくないことが明らかになったためです。
これから述べる情報は、コレステロールに対する私たちの理解を大きく変えるものです。
健康を管理する上で、コレステロール値を適切に保つことの重要性を、新たな視点から考える必要があります。
Contents
コレステロールは体にとってなくてはならない存在
コレステロールは、細胞の構成要素やホルモンの原料として、また神経機能の維持にも必要不可欠です。
年齢と共に体内でのコレステロール生成が減少するため、特に高齢者においては適切なコレステロールの摂取が推奨されることもあります。
コレステロールはバターやラードなどの油脂に含まれ、人体にとって次のような重要な役割をしています。
①細胞をつくる~タンパク質、リン脂質とともに細胞膜の構成要素。
②ホルモンなどの原料~性ホルモン、ステロイドホルモン、ビタミンD、胆汁酸の原料。
③神経伝達への役割~神経伝達をスムーズにするなど、精神機能に密接な関係がある。
コレステロールは、上のように体にとってなくてはならない存在ですが、加齢とともに体から減ってしまいます。
脂分の摂取を控える事で、さらにコレステロール不足が進むと、細胞が弱くなり免疫力が低下します。
免疫力が低下すると、がんができやすくなり、死ぬ人が増えているのです。