日常に潜む危険な食中毒菌と間違いだらけの掃除の仕方

近年の食中毒発生件数件数をみると、7月と8月が最も多く、5月から10月までの発生件数の合計が年間の約60%を占めています。

出典:www.pref.wakayama.lg.jp
今年は梅雨も早く気温も高いので早めの対策が必要です。
新型コロナウィルス対策と併せてやると良いです。
そしてそんな時役立つのが・・・・
家庭の「日常に潜む食中毒の危険」と「間違いだらけの掃除の仕方」です。
Contents
今が危ない!食中毒菌の感染を防げ
食中毒を防ぐ原則は、次の3つです。
・食中毒菌をつけない。
・食中毒菌を増やさない。
・食中毒菌をやっつける。
食中毒に感染すると、菌やウィルスを外へ出そうと嘔吐・下痢・発熱などの症状を起こします。
特に免疫力の衰えたお年寄りや発育中の子どもが発症すると死に至ることもある恐ろしい疾患です。
この時期気をつけたい食中毒菌は、次の5つです。
・牛肉・・・Oー157
・鶏肉・・・サルモネラ菌
・魚・・・腸炎ビブリオ
・人から人への感染・・・黄色ブドウ球菌
・カンピロバクター~細菌による食中毒で最も発生件数が多い食中毒菌です。特に生肉を切った後、野菜を切ることで感染します。
微菌学の中村明子さんによると、75℃1分以上の加熱でほとんどの食中毒を起こす菌は死滅するとのことです。
なるべく火を十分に通して食べましょう。
高級な肉は表面を焼けば大丈夫とのことですが、クズ肉や内臓肉を固めて成型した価格の安い食肉は中までしっかり焼く必要があります。
食中毒菌の驚きの感染経路
家庭で発生する食中毒の大半は細菌によるものです。
前もって、その感染経路を知っておけば、その原因を取り除くことができます。
一次汚染とは、自然界に存在する食中毒菌が食品素材やゴキブリなどに付着してしまうことです。
二次汚染とは、食中毒菌が付着した食品素材などからまな板や包丁、手指などを通して汚染されることです。
一次汚染を天災とすれば、二次汚染は人災と言えます。
あるテレビ番組で実験しましたが、二次汚染された食中毒菌は一瞬にして広がることがわかりました。
牛肉が食中毒の感染源だとすると、母親が牛肉を使って料理。肉を切って手を洗うがシンク台には菌が飛び散っていた。そして蛇口にも菌、手に菌がついたままタオルで拭いたためタオルにも菌、冷蔵庫を開ければ扉にも菌が付着。ささっと洗った包丁とまな板にはたくさんの菌が残っていて、菌が驚愕するほど増殖。子どもたちの手にも、手洗いや冷蔵庫の開け閉めで菌が感染。調理中の手で受話器を触れば、電話機にも菌が付着。菌が付着した受話器を受けとった父親の手にも感染。そして、家族一緒の食卓で、”菌も一緒に頂きます”という具合に・・・・。
実際には口の中に物を入れる時に手を洗っていれば大丈夫ですが、ほとんどの人が手洗いをして、してない状態という実態があります。
ほとんどの人が菌が付着したままの状態なのです。
手洗いはコロナウィルス対策としても必須条件です。

出典;wired.jp
手洗いのポイント
手洗いは、石鹸を付けてから手を拭くまで最低でも30秒は必要です。
汚れが残りやすいところに注意して、しっかり洗う必要があります。
①液体石鹸で手のひらをよくこする
②手の甲を伸ばすようにこする
③指の間も十分に洗う
④指先も念入りにこする
⑤爪の間も念入りに洗う
⑥手首を軽く握りながら洗う
⑦使い捨てのペーパータオルで拭く
上のようにしっかりと手洗いをすると、2,000個付着していた雑菌が54個まで減らせたというデータもあります。
あなたの台所が危ない!
あるテレビ番組で一般家庭に突撃して、微菌学の中村明子さんにチェックしてもらったところ、次の5つの危険POINTがわかりました。
危険POINT①~濡れたまま放置された台ふきん
よく洗った台ふきんでさえ180個もの細菌が存在し、そのフキンを気温25℃・湿度75%で半日放置すると13万個に増殖したという実験データもあります。
濡れたまま台ふきんを放置するのは、非常に危険です。
危険POINT②~濡れたまま放置したスポンジ
濡れたまま放置したスポンジは菌の巣くつです。
対処方法は、水気をとって乾燥することです。そして、週に1回は熱湯で15分程度煮込むと良いです。
危険POINT③~蛇口のレバー
菌のほとんどは指先に残っていますので、指先を使わずに手の甲でレバーを上げ下げすれば良いとのことです。
危険POINT④~水切りカゴの下に溜まった水

出典:item.rakuten.co.jp
水切りカゴの下に溜まった水は放置しがちで、細菌が繁殖しやすいです。3日間放置した水受け部分の菌を計測したところ、2400万個の細菌を検出したとのことです。
水切りカゴは、こまめに洗う必要があります。
危険POINT⑤~食器洗い機のまわし忘れ
食器洗い機は、高温多湿・食器の汚れで細菌が増殖しやすいので、まわし忘れは非常に危険です。食べかすを落としてから使用するなどの注意が必要です。
気を付けろ!食中毒4つの盲点
普段見過ごされている食中毒の盲点を4つだけ取り上げてみました。
①バーベキューでやってはいけない~生肉を挟んだトングで、焼き上がりの肉を挟んで渡すと付着した菌を食べることになります。生肉用のトングと焼き上がり用トングは分ける必要があります。
②包丁の死角「刃の付け根」~刃の付け根は菌の死角となるので、ブラシを使い付け根を洗う必要があります。
③卵かけご飯が危ない~卵の殻にはサルモネラ菌が付着していることが多いので、卵を入れる器と割り入れる器は分ける必要があります。卵に触れた手も危ないので、しっかりと手洗いをする必要があります。
④肉じゃがで食中毒~肉や根菜類にはウェルシュ菌という細菌が潜んでいます。この細菌は100℃を超えても消滅しせず、約45℃で急増殖します。それで、2日目の肉じゃがは危ないのです。カレーやシチューも同様です。一度に食べきるか、残った場合は、10℃以下で冷蔵・冷凍保存する必要があります。
間違いだらけの掃除の仕方
これは金スマの「病院清掃プロが教える家の正しい掃除法」でやっていたものです。
この方法だと食中毒菌や他の悪い菌をたくさん吸い込むことはなさそうです。
松本伊代さん、金田朋子さん、花田勝の奥さんの掃除の仕方も紹介されました。
見た目には3人ともかなりキチンとやっているように見えたんですが・・・。
病院掃除のプロに言わせると3人とも間違いだらけということでした。
何故かと言うと、3人とも掃除機を速くかけていたからです。
速く動かせば動かすほど、ホコリは舞い上がるのです。
また、窓を開けてやると舞い上がったほこりがいろんなところに散らばってしまうのです。
正しい掃除機かけ方は次の通りやるのが良いのです。
①掃除機は1mにつき5~6秒じっくりとかける。
②中央からかけ、最後に隅をかける。
③窓は開けないで掃除機をかける。
拭き掃除の仕方
水拭きはダメです。
乾いたホコリは乾拭きがオススメです。
何故なら、水拭きすると、水を介してホコリがくっつき、ホコリが残ってしまうからです。
また、ゴシゴシ拭くと雑巾についたホコリが残ってしまい、きれいになりません。
正しい乾拭きのやり方は、雑巾をUターンさせながら、一定方向にゆっくり動かすのがいいです。
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